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サンディエゴ・アメリカ体験記
  親子ホームステイプログラムは、エー・ジェイ・アイ LLCのホームページをご覧ください。

−1歳と4歳の子連れホームステイを体験して−
千葉県松戸市  長濱和代



 「書いているうちにかなり長くなってしまったので、読み手にはしんどいと思います。掲載されるときは、適当に割愛して載せていただければ幸いです。」というメールをいただきましたが、それでは面白みが半減してしまうと思われ全文を掲載いたしました。ありがとうございます。
 この体験記は、サンディエゴのKSインターナショナルの親子ホームステイプログラムに参加された方の手記です。
 親子ホームステイプログラムの内容は、エー・ジェイ・アイ LLCのホームページをご覧ください。



1.渡米にいたるまで
 
「えっ? 1歳のお子さんがいらっしゃるんですか?ホームステイはちょっとむずか しいですねえ。」
  旅行会社や専門機関に5件以上は問い合わせただろうか。どこも、こんな風に断られ た。来年には3人目の子どもを欲しいと思っている私としては、この夏にぜひ一度、 学生時代に体験できなかったホームステイというものに、ぜひとも参加したいと考え ていた。
 「私一人か、せめてヒロノリ(4歳)だけなら、どこか斡旋してくれるんだけどなあ・・」
夫に愚痴をこぼしていた数日後、
「インターネットで検索したら、サンデエゴに小さい子でも受け入れてくれる機関が あるみたいだよ。」
と彼がKSインターナショナルを紹介してくれたことで、今回のサンデエゴでのホー ムステイが決まった。
 さて、子どもの英語力といえば、英語教室にも通わず、せいぜいNHKの『英語で あそぼう』を見ている程度。さらに1歳のマサタカは、日本語もろくに話せず、「パ パ、ママ、バイバイ」のレベルで、現地での生活に周囲が心配する中、アメリカに飛 び立った。

2.いざ、サンディエゴへ

(1)飛行機に乗る

 まずは荷物だが、私がマサタカの乗るベビーカーを押しながら、子どもの着替えや 食べ物の入ったリュックを背負った。大きなスーツケースもあって、自分たちで運ば なければならない時は、ヒロノリが後ろから押して運ぶのを手伝ってくれた。(この くらいの年齢になると、誉めればいろいろお手伝いをしてくれるので、母はかなり楽 になります。)
 成田空港では、いくつもの飛行機を間じかでみて、子どもたちはおおはしゃぎ。二人ともちっとも窓際から離れようとせず、先行き不安を感じたが、行きの飛行機で は、夕食をたべてすぐに寝てくれたので、 9時間余りのフライトも長く感じず、起き たらアメリカに着いていたという具合だった。
 サンデエゴ空港では、KSの塩野さんやJamesが出迎えてくれたので、その後も無事にステイ先までたどり着くことができた。

(2)ホストファミリーと過ごす

 ホストストファミリーは、予定していたファミリーの5歳の子どもがはしかにかかっ たため、5日前に急きょ他のファミリーに変更になったが、ベビーベットや食事の時 に使う子ども用のいすを用意しておいてくれるなど、気を使っていだだくとともに、 PTAの行事をみせてもらったり、ストリートサーカスやラ・ホヤの海岸へつれて いってもらうなど親切にしていただいた。
 ホストマザーのKathyは、看護婦の仕事をしていて、週に2、3回程度働く主婦である にもかかわらず、自分の子どもにピアノやスポーツのおけいこごとをさせ、夜や朝食 前には宿題や、学校での勉強をみてやり、さらに、自分が仕事等で家を空ける時は、 必ず子どもに手紙を残し、子どもが在宅している時間帯には、職場から必ず電話をい れるなど、教育熱心な様子がうかがわれた。また、忙しいときは、手間を省くため に、夕食でも食器は使わず、紙の皿ですまし、朝食ではその皿にペンで手紙を書い て、焼いたホットケーキを置いておくという合理性には驚いた。
 さらに驚いたのは、毎日晴天が続くのに、洗濯した後、乾燥機を使うので、
「太陽の下で洗濯物を干したほうが、健康的だと思うよ。」 とわたしが言うと、
「外で干すと、風が吹いて,洗濯物に汚れがついたり、干してある様子は見た目にもきれいではない。」
と否定されたことだ。それはSwasey家だけではなく、アメリカ一般にそのような考え をしていて、どの家庭にも衣類乾燥機があるというではないか!
 こんな具合に、他に も様々な事で、自分の家庭との違いを目の当たりにしながら、新鮮な感覚を覚えた。 彼女とは、子どもの教育や、家事一般にかかわらず、女性の生き方や自己実現にいた るまで、さまざまな話をすることができた。これは、わたしが彼女と同じ、子育中の 主婦だからこそ、文化の違いを超えて、より共感しあったり、価値観の違いを感じさせられることが多かったのかもしれない。
 10歳のSahraや8歳のAndewは小学校から帰ると子どもたちとよく遊んで くれた。特にヒロノリはAndrewがだいすきで、庭の広い芝生の上を走り回る彼 の後を追い、「『一緒にあそぼう』て、なんていうの?」 と、英語を話そうとする意識が芽生えたのはホームステイの賜物だといえるだろう。
 ただ、ヒロノリは、好奇心いっぱいであちこちの部屋を見て回り、面白そうなもの を発見するとそれを手にとってみては、Kathyにプライヴェートなものに触れないで と注意されたり、また、勝手に子どもたちの部屋へ入ってはおもちゃを出しては、散 らかしては怒られていた。それを英語で言われても、わからないヒロノリは、 ちっともやめないので、代わりに私が注意されるという始末。彼らのプライバシーを 守るために、子どもの行動をいつもより抑制しなければならない点が、唯一私にはストレスだった。

(3)私たちの一週間

【一日目】 午後にステイ先に到着。夕方にそろって食事をとったあと、子どもたちの通 う小学校でPTA主催の、全校児童による歌の会の催しに参加。8時に終了したが、 それでもまだ空が明るいのに驚く。日本とは違って、多くの父親が参加していた。 

【二日目】 小学校のFILD TRIPに参加。この日はパルボア・パークでサーカ スを見た。動物ではなく人が芸を披露することが主体で、小学生ぐらいの子どもが、 ジャグリングをみせてくれたりした。あちこちを旅して回っているらしい。ここに来 るのも年に1回だそうだが、学校は通っているのかな。
 午後はそのまま、公園を散歩する。途中World Bomb Centerでトイレを借りたら、子 どもたちが施設の中の打楽器で楽しそうに遊び始めたので、しばらくとどまる。その 後、Science Museumへ。いろいろ体験できるので、就学前の子どもでも 十分楽しめる。私たちはここに3時間以上もいた。初めてバスに乗って帰る。3回も 乗り換えをして、2時間近くもかかったが、それでも、1.75ドルという安さには驚きだ。

【三日目】 動物園で一日を過ごした。昨日の帰りのバスの乗り継ぎの悪さに懲りたた め、塩野夫妻に頼んで、動物園に送ってもらう。車だと、同じバルボア・パークまで30分とかからない。アメリカの車社会を実感。

  • 広い園内だが、一日あれば、子連れでも園内を十分に回れる。園内一周のバスツ アーあるが、歩きに自身のある子どもであれば、バスに乗る必要はないだろう。
  • パンダが有名で行列をなしていたが、私たちにとっては、ちょっぴりしか見られ ないパンダより、ゆっくり見られるカンガルーやコアラのほうが楽しめた。また、南 アメリカからの鹿などは日本では見られず、珍しかった。
  • 子どものランチプレートは、5ドル少々でいろいろ楽しいお菓子もついて、お得。
  • 飲み物はジュース類がすべて炭酸飲料だったので、子どもはこれが飲めないので 困った。
  • 2.25ドルのアイスクリームは少々高いと思われたが、クリーミーでとてもおいし いのでおすすめ。
  • 園内のケーブルカーは、窓も上部に柵もないため(乗り出したら、落ちるかも)、とても見晴らしがよく、園内が見渡せて、気持ちが良い。
【四日目】 土曜日なのでみんなゆっくり起床する。平日毎朝7時から始まる『ポケモ ン』までも、この日は9時からだった。卵とハム、マッシュルーム、ピーマンなどを 塩と胡椒でいためたブランチをいただく。卵が嫌いなマサタカだが、これはとても気 に入ったようだ。
 午後からAndrewの野球の試合があったが、私たちはメキシコへ行こ うと、街へバスに乗って繰り出した。治安は良いか、子連れでも帰ってこられるか心 配ではあったが。
 正午にオールドタウンに着き、トロリーに乗って50分、終点で下車すると、そこ からはメキシコの国境が見えた。とてもワクワク。さらにシャトルバスに乗って、着 いたところはティファナというメキシコのちいさな街で、パスポートも見せずに、何 時の間にか、メキシコへ来ていた。バスから降りてベビーカーを引きながら歩き始め 街のにおいを嗅ぎ取る。乳飲み子を抱えて母親が物ごいをしている様子は、かわいそ うな気もしたが、治安は悪くないようね。と、まずひと安心。
「ママ、シマウマに乗ってみたい。」
とヒロノリがいうので、きれいに着飾ったシマウマに乗って写真をパチリ。そのあ と、シマウマの持ち主から5ドルも請求されたので、3ドルにまけてもらい(それで も高い)、お金を払うならと、マサも私も写真をとってもらった。(皮肉なことにこ の写真が、最もよく写っていた)。シマウマの彼に人気のあるメキシコ料理店を教え てもらい、そこで3人でおなか一杯、おいしくデザートまで食べた。それでも1,000円 ぐらいで、物価が安いことを実感。メキシコにまた来ようと思う私。

【五日目】 午前中は、教会に行く。年齢別に保育をしてもらい、マサタカは0歳児のク ラスに、ヒロノリは4,5歳児のクラスに参加。催しが終わり、迎えにいくと、マサ は泣きつかれたためか、先生の腕の中で寝ていたが、ヒロは先生と楽しそうにおやつ を食べていた。
 午後は、ラ・ホヤの海岸へKathyにつれていってもらう。アザラシの大群に驚き, 野生のリスを見つけてえさをやったりして楽しむ。ヒロは海岸の波打ち際で、一人で 1時間以上も遊んでいるので、私とマサは木陰で休憩。帰りのバスを1時間近く待っ て乗り、乗り換え停留所のUTCで降りて、ここでウインドウショッピングを楽しん だ。この日はKathyの誕生日だったので、Macy'sでプレゼントを買って帰り、 夜はヒロが日本からもって来たフルーチェをつくったので、彼女もよろこんでくれた。

【六日目】 SeaWorldへ行く。私は疲れが出始めていたが、ヒロもマサも時差にも適応し てとても元気な様子。水族館が大好きなヒロは、このテーマ・パークに入ると、5つ ぐらいあるすべての水族館をまわった。さめの館は、少々怖がっていたようだ。海の 生き物に触れるコーナーでは、直接素手でヒトデやエイに触って、大喜び。シャチの 「シャムー」のショーがとても気に入って、2回目に見たショーではパンツ一枚に なって、一番前の席に立ち、シャムーに水をかけてもらうまで、ずっと待っていた。
 夜はKathyの弟が遊びに来て、カステラにビスケット、アイスクリームにイチゴを 使って、オリジナルのケーキを作ってくれたので、みんなでおいしく頂いた。

【七日目】 朝食はオートミールで、ヒロは「なぜおかゆに砂糖やシナモン、牛乳やレー ズンを入れて食べるの。」と不思議がられた。午前は、近所の私立の保育園へ見学に 行き、その保育料の高さに驚く。その後,近所のスーパーへお土産の買出しに行き、 午後からは私が散らし寿司といなり寿司の夕食を準備して、最後の夜はみんなそろっ て、日本料理を食べた。

【八日目】 最終日。11時に塩野さんが迎えにきてくれるというので、その前に近所を 散歩する。おいしいとKathyのおすすめのドーナツ屋で、マサと一緒にドーナツを食 べてとても満足する。ヒロはレゴのブロックに夢中になっていて、Kathyと留守番し ていた。
 「Thank you,Kathy!」別れる時、ヒロノリが彼女に自然にそう言えるようになるまで に、いろいろあったが、親子ともに良い経験ができて本当によかったと思いながら、Swasey家を後にする。

3. 帰国して
 
 帰りの飛行機では、11時間かかったが、行きとは違って、なかなか寝てくれず、あ と2時間で成田に到着という時に、2人して眠り始めてしまった。現地時間は午後に 入ったばかりだったが、彼らにしてみれば、ちょうど夜の9時。このあと、ヒロノリは 無理やり起こされて、大泣きしながら入国審査に望む事となり、かわいそうなことを したと思う。
 その後1週間ぐらいは、時差のため、朝5時ごろに目が覚めるという、とても早起き の生活が続いた。夫には迷惑をかけました。ごめんなさい。 「アメリカは楽しかったね。また、いきたいねえ。」
とヒロノリは今でもそういっている。また、以前は英語を話そうとする態度はまるで 見せなかったが、今では
「へーロー、ワッチュアネーム〜。」
などど、英語番組を見て歌うようになった。
 マサタカは自分で飛行機の本を出してきては、 「き!」
と言っては指をさし、 「のった。」
と教えてくれるようになった。
 子どもだけでなく、私にとっても、大変刺激を受けた1週間であった。今度サンデエ ゴに滞在する機会があれば、もう少し長くいて、子どもを現地の学校に通わせてみた い。お金を蓄えなくちゃあいけないなあ。

 最後になったが、KSインターナショナルのスタッフをはじめお世話になった皆様方に、心からお礼もうしあ げたい。本当にどうもありがとうございました。
2000年10月 
 


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